2013年7月21日 鄭泰奭教区長様 「逆境の中の信仰」

今日のみ言:

彼女の主人たちは、自分らの利益を得る望みが絶えたのを見て、パウロとシラスとを捕え、役人に引き渡すため広場に引きずって行った。それから、ふたりを長官たちの前に引き出して訴えた、「この人たちはユダヤ人でありまして、わたしたちの町をかき乱し、わたしたちローマ人が、採用も実行もしてはならない風習を宣伝しているのです」。群衆もいっせいに立って、ふたりを責めたてたので、長官たちはふたりの上着をはぎ取り、むちで打つことを命じた。それで、ふたりに何度もむちを加えさせたのち、獄に入れ、獄吏にしっかり番をするようにと命じた。獄吏はこの厳命を受けたので、ふたりを奥の獄屋に入れ、その足に足かせをしっかとかけておいた。真夜中ごろ、パウロとシラスとは、神に祈り、さんびを歌いつづけたが、囚人たちは耳をすまして聞きいっていた。ところが突然、大地震が起って、獄の土台が揺れ動き、戸は全部たちまち開いて、みんなの者の鎖が解けてしまった。獄吏は目をさまし、獄の戸が開いてしまっているのを見て、囚人たちが逃げ出したものと思い、つるぎを抜いて自殺しかけた。そこでパウロは大声をあげて言った、「自害してはいけない。われわれは皆ひとり残らず、ここにいる」。すると、獄吏は、あかりを手に入れた上、獄に駆け込んできて、おののきながらパウロとシラスの前にひれ伏した。それから、ふたりを外に連れ出して言った、「先生がた、わたしは救われるために、何をすべきでしょうか」。ふたりが言った、「主イエスを信じなさい。そうしたら、あなたもあなたの家族も救われます」。それから、彼とその家族一同とに、神の言を語って聞かせた。(使徒行伝 第16章19節~32節)

 

今日の聖句は、この人なくして今のキリスト教を語ることができないとされるパウロの2回目の伝道旅行の話で、当初アジアに行く予定が、幻を見てヨーロッパ(マケドニア)に行くようにと神の指示を受けた時にピリポを訪ねた時の内容です。

 

パウロとシラス

ある占い師の女性が多くの利益を雇い主にもたらしていましたが、霊が入ってパウロとシラスの後をついてきては、「この人たちはいと高きところの僕たちです。あなたたちに救いの道を伝える方たちです」と叫びだすのです。何日もそうするので、さすがのパウロも困り果てて、女性に憑いている霊に、イエス・キリストの名によって、立ち去るように命じると、霊が出て行きました。すると霊が抜けたこの女性は普通の女性になったので、彼女の占いで儲けようとしていた主人たちは怒ってパウロとシラスを長官の前に引き出して訴え、パウロとシラスは鞭で打たれたのでした。ところが獄に入れられたパウロとシラスは怨むどころか、神に祈り、賛美しつづけると、突然大地震が起こって獄の戸が開いてしまいました。それを見た獄吏は囚人たちが逃げたと勘違いして責任を取るために自殺しようとすると、パウロは自害してはいけないと言って、彼と彼の家族に神の言葉を語って聞かせたのです。

 

苦難の中で

私たちは、苦難に直面した時に天を怨むのか、パウロのように賛美するのか。サタンの本質は傲慢と血気です。だから服従ができない。恩讐を愛することができない。苦難の中では、喜んで天を賛美することはできないのです。真のお父様はお米を買いに行った時、突然神の啓示を受けて家族に会う間もなく北朝鮮に行かざるを得ませんでした。そして神の命令に応じて北朝鮮に行ったのに待っているのは次々と牢屋での拷問でした。大同保安所、興南刑務所と。その後、奇跡的に国連軍の爆撃で救われるの見ると、間違いなく真のお父様は怨むことなく、神に祈り、神を賛美していたのだと思います。

 

人生の勝敗

私たち信仰の道を歩む者には、苦難というトンネルがありますが、時にはこのトンネルまでも神の計画かもしれません。ですから私たちはこのトンネルに直面した時の反応によって、人生の勝敗が決められるのではないかと思うのです。それを誰よりもはっきりと見せてくださったのが真のお父様です。

今後様々なトンネルと出会うかもしれませんが、その時に2000年前、パウロとシラスの牢屋での内容を思い出して、真のお父様の生涯路程を思い出して、越えて欲しいと思います。

ハレルヤ!(アージュ)

 

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